2011年2月24日木曜日

ピリピ人への手紙 2:1-11 全てにまさる愛

 パウロの考えの中心は常にイエスがあります。ここでもピリピの人々にイエスの愛の生き方を語ります。私たちが心を、志を一つにし、同じ愛の心で一致を保つことはイエスのいった言葉の通りです。へりくだって人を自分より優れたものと思い、他人を尊敬するようにしましょう。自分中心ではなくお互いを顧みるようにしましょう。これらのことは神としてのあり方をすてて、人としての肉体を持って恐怖や痛みや恥を経験し、最後には血を流し、その身を私たちの為に捧げてくださったイエス・キリストのうちに見られたことです。そして、その謙遜な息子の姿を見て父なる神は改めて、イエスを神としての名を与え、高く上げました。その名を通して私たちが父なる神のもとに上がっていける道が作られたのです。その為、イエスの名で教会が立ち、この世のものはすべて「イエス・キリストは主である。」と告白するのです。

 イエスの元で一つになり、謙遜になり、愛し合えるものとなりましょう。それが実現すればそこにあるものは間違いなく平和な世界です。そして、それこそが主の栄光です。イエスがその身を捧げて私たちに残してくださったものは愛である事をしっかりと握り締めましょう。硬く握って離さないようにしましょう。愛のないところではどんな激しい祈りも、厳しい断食も単なる自己満足となってしまいます。それは、自分自身のために行っていることになり、神の栄光を表すことができません。愛のないところには全てが無となってしまいます。私たちが、神を愛するように隣人を愛せますように。この世が無償の愛で満たされますように。イエス様の御名によりお祈りします。(N)